SAIAN's STORY

斎庵の物語
01

増穂のラ・フランス畑から始まった

農業へのチャレンジを考えていたある日、お世話になっていた方から増穂のラ・フランス畑のご主人が亡くなられ、奥様が困っているという話を聞いた。

僕は翌日すぐにその畑へ行き、自分に任せてもらえないか話をし、快諾していただいた。
畑をお借りできたものの、農業知識はゼロ。兼業農家だった父のつながりから専門家の方々を紹介してもらい、教えを請いながらラ・フランス栽培に挑戦した。

そうして出来上がった初めてのラ・フランスの出来は悪かった。
クレームの電話が鳴りやまず、代金を返金。果樹栽培の難しさを痛感した。

ラ・フランスの木の画像ラ・フランスの果実の画像
02

五味隆との出会い

そんな中、果物の販売エリアや農業に造詣の深い人物と出会う。
現在の農業事業部責任者・専務取締役の五味隆だ。

五味と共に、桃やブドウなど山梨名産のフルーツ栽培に挑戦。
僕は、山梨の農業の課題を一つひとつ解決していくことで、この挑戦がより地域性が高く、社会的価値のあることになると考えていた。そのことを五味に相談すると、「それならばもっと遊休農地を借りて、自分たちで畑を持ち観光農園を開きましょう」と提案してくれた。

観光農園の跡地や遊休農地を借りるのは簡単ではなかった。
歴史あるフルーツの名産地だからこそ新規参入の難しさに直面。
だが沢山の方々との出会いに助けられ、一年後にはいちご狩りができる観光農園「イチゴザンマイ」がスタートした。
その後、県内最大級の集客を誇る「モモザンマイ」も開園。現在のSAIANの観光農園へとつながっていく。

2人の男性の画像いちごの画像2人の男性といちごの画像
03

他とは異なる特色ある観光農園へ

ラ・フランス畑を借り、農業へのチャレンジを始めてから14年が経つ。栽培品種もいちご、桃、ブドウにまで増え、栽培面積は7.5ヘクタールにまで広がった。

地域の特性を生かし、高台から甲府盆地を見渡しながらもぎたての桃を提供するなど、他とは異なる特色ある観光農園を目指して、地域の果樹栽培盛り上げていきたい。

甲府盆地を見下ろした風景
桃農園での集合写真